中国政府が交渉相手にしたいのは・・・
習近平国家主席が盧溝橋事件の記念式典で注意深く日本について語ったことが日本メディアで紹介されていないので、簡単に香港のSouth China Morning Postから記事を引用して紹介します。
盧溝橋事件の式典で習近平が日本を名指しにして批判しているかのような報道が日本のメディアでされていましたが、中身を見てみると「日本」ではなく "minority" group in rewriting historyとなっています。「歴史を書き換えようとする少数派のグループ」という言い方をして、直接「日本人」や「日本」という言い方を避けているのがわかります。つまり、習近平が交渉相手にしたいのは安倍首相ではないというメッセージを出しているようですね。実際、舛添東京都知事がそれまで断交していた東京都と北京市の関係を再開したいと北京市を訪問した際には、これまでにないほどの歓迎をされたので必ずしも中国は「反日」ではないようです。
次に日中関係のバロメターとなるのは、アジア太平洋経済協力(APEC)会議の場となるだろうとSCMPは締めくくっています。
Japan needs to mend fences: South China Morning Post
http://www.scmp.com/comment/insight-opinion/article/1549236/japan-needs-mend-fences