映画 Man in the High Castle 『高い城の男』
この映画が本当に観てみたい。小説を読んでみようかな。
Man in the High Castle(邦題『高い城の男』もっと良いタイトルつけれたと思いますが・・・汗)は、1962年に出版されたアメリカの小説で、もし日本とドイツの枢軸国が第二次大戦に勝利していたらというパラレルワードを舞台にした小説。現在アマゾンプライム(海外)で視聴可能な映画のようです。なかなか面白いなと思ったのは、枢軸国が第二次大戦に勝利していたらアメリカを日本とドイツが分割し、西海岸を日本が支配し東海岸をドイツが支配する世の中になり、レジスタンスはロッキー山脈を本拠地にしてfreedom, fear, equality, diversity and ideologyのために戦うというところ。日本やドイツは、自由も平等も多様性もなく恐怖とイデオロギーで支配する国家というのがアメリカ人の心の奥深くにあるのがわかって、ますます読みたくなってしまいました。もちろん戦前のイメージなのですが、おそらくアメリカ人には今もなおそのようなイメージが日本とドイツにあるのでしょう。
文庫
- 作者: フィリップ・K・ディック,土井宏明(ポジトロン),浅倉久志
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1984/07/31
- メディア: 文庫
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面白いなと思ったのはもう一点あって、ディックがレジスタンスの拠点をロッキー山脈にしたというところ。醸し出す空気が、『水滸伝』に登場する108人の英傑が梁山泊を根城に悪を倒し国を救うようでもあり、白頭山を革命の拠点にした金日成が抗日戦を戦ったみたいな感じで、ディックの善と悪の世界観がぼんやりと見えてきそうです。読んでみたい。