The Sun also Rises.

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英国流ユーモア irony and sarcasm

英国圏の文化にはsarcasmというユーモアがあります。具体的に説明すると以下の通り。

"a way of speaking or writing that involves saying the opposite of what you really mean in order to make an unkind joke or to show that you are annoyed:" 

「意地悪なジョークをしたり気分を害された時に自分の気持ちとは逆のことを言うこと」

(『ロングマン英英辞典』)

 

つまり嫌みです。しかし嫌みと違う点は、自分が良いと思っていてもその心と逆に悪いことを言うことがsarcasmにはあるんです。特に英国人がよくsarcasmを多用します。英国のメディアでもsarcasmがよく見られるので記事を真に受けると実は意図されたことと書かれていることが逆のことがよくあります。褒めている記事が実は貶していることや、逆に貶しているのに実は褒めていることがあるので英国人の話すことや書くことには注意した方が良いんです、本当に。これが英国のユーモア。

ちなみに英国のユーモアはirony and sarcasmと言われています。ironyは日本語で「皮肉」。ironyの例は、動物愛護団体の人が動物愛護を訴えているのに身に付けているのは毛皮のジャケット。これがirony。つまり英国の笑いやユーモアは皮肉と嫌みの文化なんですね。英国人と仲良くなると皮肉を言われたり嫌みを言われることがよくあるので関西文化圏以外にはかなり抵抗があるかもしれません。英国文化圏、関西文化圏、中国文化圏には同じような文化があるように感じます。一度、各々の国を旅して現地の人たちと話してみると面白いと思いますよ。