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The Sun also Rises.

主に海外ネタ、国際政治、中国語、英語、心理学/精神医学について書いていきます。

不老長寿の妙薬を探していたら、近代科学と近代資本主義が生まれました

 夏休みと言えば、夏休み子ども科学電話相談ですよね。流れてきたツイートを眺めていたら、こんなツイートがありました。

 

 
思考パターンが「どうやって」にかわったのは、デカルトの機械論の影響が大きいと科学史の講義で習いました。デカルト以前は、科学が「なぜ」に答えていましたが、だいたいが科学がキリスト教と合体してたりとなかなかのオカルトぶりでした。近代科学は、錬金術から始まったみたいです。鋼錬ですよ!

不老長寿の薬を作るにエーテルが必要で、エーテルを獲得するために金が必要、だから金に価値があるという思想が生まれました。金を多く蓄えることが価値があるという思想に対して、それは違う、蓄財した金を使って貿易を行えば国家の繁栄につながると『諸国民の富』で主張したのがアダム・スミスです。

錬金術は不老長寿の妙薬を作り出す壮大な試みのためのもので、その副産物として生まれたのが近代科学でした。間接的にではありますが、錬金術に対する反証として近代資本主義も生まれました。

お世話になった教授から学び、アンサーソングとして『道徳感情論』をベースに日本の価値観の創造について論考を書きました。結論は日本の価値観は「市場」により成りっているのではなく、極めて人工的な意思によるものというものになりました。

価値観に挑戦して新しい考え方をしたり主張したりするのはクレイジーに思われますが、そんな人が新しい時代を切り開いていきますよ。芸術家に多いです。多くの人から批判されている人は、もしかしたら 50年後の世界を見ているのかもしれません。

BBC。英国、中国との自由貿易協定に前向きの姿勢。そして、脱工業化社会へ。

英国が中国との自由貿易協定に前向きの姿勢です。ブレグジット(英国のEU離脱)を受け、英国はEUに縛られず自由に経済や外交交渉ができるようになり、結果、中国との関係を深めています。英国は銀行業や保険業などサービス業を軸に中国市場に参入します。

 

www.bbc.com

 

英国と中国の蜜月の関係は以前から取り沙汰されていて、ウィリアム王子が習近平に表敬訪問したり習近平エリザベス女王に謁見したりと、国家をあげて関係を深めていました。チルコット報告書からもぼんやりと見えてくるように、英国は米国から距離を置く外交をしているのかもしれません。

 

ブレグジットによりポンド安になって英国の製造業にとっては追い風のように思われましたが、中国との自由貿易協定によって、安価な工業製品が英国に流入して英国の製造業を破壊する可能性が出てきました。とくに鉄鋼業は深刻な事態です。中国の鉄鋼業は需給のバランスが崩れ生産能力がつきすぎ、それが世界の鉄鋼価格の下落の原因になっています。

 

中国から激安の鉄鋼が流入して英国の鉄鋼業を崩壊させる可能性があるにもかかわらず、銀行業や保険業などのサービス業が国際競争力があると判断して強みに特化しようとしているのは、選択と集中の結果なのかもしれませんが、英国の製造業は没落するのは間違いなさそうです。

 

要素別の中国語学習

仕事に追われて中国語学習を疎かにしていたら、中国語が聴き取れなくなるわ、話せなくなるわでたいへんです。現在、友達といっしょに中国語を勉強していて効果のあった勉強法を備忘録を兼ねて徒然なるままに書いていきます。

 

中国語を学びだしたのが2012年の夏でした。そのときはまったく話せず聴き取りもできず、読むことさえできませんでした。中国と台湾に興味が湧いて語学学校に中国語を習いに行きピンインの発音の仕方と声調、基本会話を習い、独学で中国語検定4級を勉強して2014年の夏に合格しました。そのときは中国語が聴き取れたし話せましたが、ちょっと勉強を怠ったら聴き取りもできず話せなくなってしまいました。

 

友達に相談していっしょに勉強してみてわかったことは、会話とリスニングの勉強はコアのところはひたすらインプットするということで同じですが、根本的にぜんぜん違う勉強法をしなければ会話もリスニングもできません。ただ、共通していることはインプットして暗記をしたあとにアウトプットとして話したりリスニングのときにディクテーションしたりすると効果が出ます。

 

使用したテキストはこちら。

 

耳タン 中国語[単語] 初級/中検4級レベル (耳から覚える)

耳タン 中国語[単語] 初級/中検4級レベル (耳から覚える)

 

会話、リスニング、作文の基礎は暗記暗唱です。まず耳タンに書かれている例文をすべて手で書いて丸暗記し日本語を見たら中国語が出てくるくらいまで暗記暗唱します。これが基礎です。暗記暗唱のやりかたは、中国語の例文とピンイン、声調をしおりで隠して日本語訳を見ながら中国語作文を行います。このときに中国語といっしょにピンインと声調も書いて覚えます。 その次に会話やリスニングが来ます。

 

まず会話の練習の基礎は単語のピンインと声調を覚えること。中国語は声調がしっかり発音できないとほとんど通じません。『耳タン 中国語 初級/中検4級レベル』はすごくよく出来ていて、漢字の単語の下にピンインと声調が覚えやすいように書いてあります。紙やしおりでピンインと声調を隠して手で書いて覚え、発音するときに声調通りに発音すると通じます。

 

リスニングの練習は、覚えた中国語と音声が一致するように音声と文字を一致させる作業です。CDを聴きながらディクテーションをし、とにかく手で書いて覚えるとよいでしょう。このときは、ピンインと声調をいっしょに書く必要はなく漢字だけ書いて、音声と漢字が一致し頭のなかに浮かぶように訓練します。中国語を聴いて頭に漢字が浮かぶくらいを目指しましょう。声調の違いも聴き分けられるようになるので、毎日、音声を聴いてディクテーションをしているとリスニングと同時に作文の能力もつきます。

 

さらに聴こえてくる音声を後追いで発音するシャドーウィングをすると会話の練習にもなります。音声を真似することで日本語なまりの中国語から脱皮できます。

 

まとめると、

 

暗記暗唱→会話→ピンイン、声調

    →リスニング→ディクテーション→シャドーウィング

 

すべての基礎は暗記暗唱です。暗記暗唱ができれば語学を修得できます。

中国語の「了」の使い方

中国語を2012年の8月から勉強始めて3年経とうとしているのですが、中国語文法で未だによく理解できていないのが了です。数冊読んでみましたが、なかなか的を得た説明がなくどうしたものか思案していたなか、ツイッターである中国語翻訳者の方から教えていただいた書籍が『先生、中国語文法のここがわかりません』でした。読んでみて、今まで頭のなかにモヤがかかっていたのが瞬時に霧散していくかのようにスッキリ理解できました。中検4級以上の方が読むと頭の中に浮かんでは消えたクエスチョンマークがすっきりと解決していくと思います。

 

先生!中国語文法のここがわかりません!

先生!中国語文法のここがわかりません!

 

 

中国語を学習し始めてつまずいたのが以下の文章です。

 

(1)我学习了四年汉语了。

 

(2)我学习了四年汉语

 

(1)の文章にどうして2つも了が使われているのかが参考書を読んでもよくわからなかったのですが、つい先日『先生、中国語文法のここがわかりません』を読み理解出来ました。

 

まず了には2つの意味があります。文末につく了は変化を表し、動詞の直後につく了は完了の状態を表します。つまり、例文(1)の意味は、最初の了が「勉強した」という完了を表し、文末の了で「4年経った」という変化を表しています。まとめると、「私は中国語を勉強して4年経ちました」という意味になります。例文(2)の文章は動詞の直後に了があるので単純に「私は中国語を4年勉強しました」という完了の状態を意味します。

 

了が完了という固定観念があり、まさか変化の意味があるとは知りませんでした。次の例文も中国語の固定観念を打ち破ると思います。

 

(3)我喜欢学习中文了。

 

(4)我喜欢了学习中文。

 

例文(3)の文章の意味は、「私は中国語を勉強するのが好きでした」という過去の出来事を意味するのではなく、「私は以前は中国語を勉強するのが嫌いでしたが、好きになりました」という変化を意味します。了は過去や完了と思って文末に了をよくつけていましたが、了を文末につけると意味が変わってしまうんですね。怖いです。

ちなみに(4)の文章が、「私は中国語を勉強するのが好きでした」という意味になります。

 

さらに理解を深めるための例文を。

 

(5)我不去了。

 

(6)我不去。

 

例文(5)の意味は、「行こうと思ったけど、やっぱり行くのをやめました」という意味。了を使うことで心の変化を表します。もし「私は行きません」という意志を表したい場合は、例文(6)のようになります。

 

(7)没有时间了。

 

(8)没有时间。

 

同様に例文(7)は、「時間があったけど、なくなった」という変化を表します。日本語訳だけを見ると「時間がなくなった」とだけ書かれていて、いまいちニュアンスが伝わりにくいのですが、含意する意味は元々時間があったけどなくなったという変化です。例文(8)は単純に「時間がない」という状態です。

 

(9)三天了。

 

例文(9)は「3日経った」という変化です。

 

(10)吃了饭,我们去看中国电影吧。

 

例文(10)の了は未来の完了を表し、「ご飯を食べたら、中国映画を観に行きましょう」となります。

 

了の使い分けは、文末に来るか動詞の直後に来るかです。了の使い方がわかったら今までよく意味がつかめなかった文章が急に理解出来ました

多文化主義社会への道のり

ミス・ユニバースJapanに選出された宮本エリアナさんが父がアメリカ人、母が日本人であることが注目され、さまざまな反応が日本界隈で起きているようです。ミス・ユニバースJapanにハーフの女性が選べれたことは、日本にも多様性の理解が広がりつつあると思われる一方で、SNSを中心に日本人ぽくないと誹謗中傷が起きているとデイリー・メール、CNN、ワシントンポスト、インディペンデントなど海外メディアも取り上げています。

 

日本社会を多様性の理解を軸に再構成するにはまだほど遠いのですが、少しずつ着実に動きがあるようです。いきなり移民を受け入れる前に順を追って多様性の理解に基づいた社会になっていくのが望ましいのかもしれません。

 

その中で日本の動きに目を向けると、最近こんな動きがあります。

 

小林よしのりさんのミスユニバースJapanについての記事にモヤモヤしてしまいましたが、これも多様性へ少しずつ近づいていく上で通るべき道なんだと思います。顔は違っても文化は日本だから同じ日本人として受け入れたらどうだという論調ですが、裏を返すと文化が違うと排除しても良いことになってしまう。多様性の理解ではなく、同化政策の延長が論理の背後に見えます。いきなり多様性の理解は難しくても、まずは外側だけでも多様性にしていこうと捉えれば、一歩前進とも思えます。

 

日本にはおそらく3つの層があり、多くは顔も文化も日本人だったら日本人として受け入れ、違ったら排除する層と、もうひとつはハーフも同じ日本人だから受け入れるべきだという層。最後の少数派が移民も含めて日本に永住する意志のあるものすべてを日本人と受け入れ、社会を多文化主義により再構成するんだという層。

 

 

右に同化政策を取って左に多文化主義を取ると、排他的傾向の強い人は同化政策が先鋭化した人。おそらくハーフを差別的に扱うなという意見がで始めたのは日本社会が多文化主義への過渡期なんだろうなと思います。テレビにハーフタレントが急激に増加しつつあり、小林よしのりさんのように徐々にハーフの人を受け入れつつあるのが、同化政策多文化主義の中間だろうと思います。

 

ハーフタレント、ミス・ユニバースJapanにハーフの女性、何か外国つながりでもうひとつ来そうです。この国を統治する人の壮大な計画がどのようなものかを現象を見ながら帰納法的に類推していくと、次の時代の扉が見えてきそうです。

 

ミス・ユニバースJapan、日本的ではないと非難される

 

ミス・ユニバースJapan、「日本的」ではないと非難される。(インディペンデント紙)

ミス・ユニバース日本代表に選ばれた宮本アリアナさんに対して、SNSを中心に「日本人」じゃないと非難が集中していて、CNN、インディペンデント紙、ワシントン・ポスト紙を含む世界のメディアが日本の排他的な文化を取り上げています。

www.independent.co.uk

 

宮本アリアナさんは長崎の佐世保生出身で、佐世保にはアメリカ海軍佐世保基地がある。アーカンソー出身のアフリカ系アメリカ人の父と日本人の母を持つ女性。高校時代をアメリカで過ごすなど日本とアメリカを行ったり来たりしている経歴も、日本人じゃないという非難が集中している理由のようです。

 

佐世保だけでなく東京でも宮本さんの写真を見せて反応を見た限りでは、日本人ではなくミスユニバース日本代表に相応しくないという意見が多数を占めたそうです。しかし、日本情報を世界に提供するコタクによれば、少しずつ状況は変わりつつあると説明しています。

混血に関して言えば、7世紀以来日本、中国大陸、朝鮮半島の人の間で盛んに異文化同士の結婚が進み、9世紀までには貴族の3分の1が祖先に海外出身の起源を持つほどまでになっていた。混血が日本の歴史上で起きていたので、「純血」の日本人は非常に曖昧なんですね。

 

排他的な社会の3条件は、1)同じ言語、2)同じ文化、3)極端に人の出入りが少ない社会が揃って成り立つのだろうと思います。

 

現在は忘れられてしまっているかもしれませんが、実は日本は「単一民族」ではなく、鎖国をしていた時代でもアジアの各地域との交流があったんです。非常に多様性に満ちた社会でした。

 

さらに遡れば、日本はかつてシルクロードの終着点で、アジアからの多くの人が行き交う国だったんです。その名残りが日本人の多様な顔に表れているんですね。アジアを旅行した方ならわかると思います。日本の顔はアジア全土の顔が集まっているように見えます。

 

温故知新と言われるように、かつての日本の姿の中に新しい日本の姿があるように感じます。日本が再び「シルクロードの終着点」になってくれたら、世界の見方もかわるはず。

 

前述の文章を英語多読教材のために英語でも書きました。英語の勉強に良かったらどうぞ。

【英語多読9】Miss Universe Japan Criticized for bing "not Japanese enough"

 

 

心理検査からわかる内向的性格

人の性格を形成する要因は外向的と内向的な要因があり、後者は外部の刺激を受けてしまうと混乱しがちになってしまうため、自己防衛の生理メカニズムが働き、自ら視野を狭めてしまいます。視野が狭いと言われる現象は、外部の刺激から自分を守るための自己防衛メカニズムです。

 

内向的な性格の方が無理やり視野を広げてしまうと、多くの外部刺激にさらされてしまい、結果として自己防衛メカニズムが過剰に働いてしまい、視野を広げたことにより逆にさらに内向きになってしまう可能性もあります。視野が狭いことで人より深く考えられるので必ずしもマイナスではありません。

 

「視野が狭い」は別の見方をすると、ひとつのことを深く考えられることも意味します。

 

心理現象にも古代ギリシア哲学の「人は善のためにしか行動しない」というテーゼが当てはまります。視野が狭い人も自己防衛するために無意識に視野を狭めています。自分が利益を得るための行動の結果、視野が狭くなっていると考えると自分にあった仕事が何かがわかりやすいです。科学とは論理の集積で、その科学を支える論理はおそらくギリシア哲学のような考え方なんだと思います。

 

自己啓発書によく書いてある、名刺交換を多く行いセミナーにも出席して顔を広くして外向的になったほうが良いというのは、外交的な性格の方には向いていますが、人と上手くやることが苦手な方は、また違ったコミュニケーションの仕方があるはずです。名刺交換会やビジネスセミナーの交流会は、外向的な方の「市場」なので、内向的な方は自分にあった「市場」を探した方が良いです。その「市場」とは、SNSのつながりなどよりクローズドな空間のほうが適した交流ができます。

 

自分にあった働き方ができる空間を探すのも、自分のことをよく知った上で行ったほうがはるかに上手く行きます。自己啓発書は紋切り型に多くの人に当てはまる類型を想定して書いている傾向があるので、本当に自分にあった働き方をしたい場合には、心理検査を受けると自分がよくわかって職探しの参考になると思います。

 

少なくとも個人的には、心理検査を受けて自分の視野の狭さを前向きに考えることが出来ました。